名古屋発! 町の神さま考

日本の森、モリのニッポン紀行

FATBIKE古社巡礼!

【FATBIKE古社巡礼!】大和國添上郡・高橋神社。

「何か調べてるんですか?」振り向くと品のよいおじいさん。散歩で通るたびにお参りされるそうだ。佐保川沿いに鎮座し、ヒノキやクスノキ、ケヤキなど巨樹が囲む。小さな神社だが密度は濃い。件のおじいさん、「株が上がるようにお願いしてるんです」果たして願いは届いたか。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國添上郡・和爾下社二座。

由緒によればここ下治道宮の本殿は円墳上に鎮座。日の当たる草の上で昼寝するネコ、背の高い木の上をねぐらとする鳥たち。二車線から一車線に狭くなり混み合う境外とは逆に境内に流れるゆったりした空気。常夜灯には当社を示す「下治道宮」とともに「牛頭天王」の文字。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國添上郡・和爾下社二座。

上治道宮の当社と参道西方にある下治道宮で「二座」。和爾氏の本拠、和爾町から一気に坂を降り国道に出ると参道またぐ赤鳥居。鬱蒼とした森、高台の境内へと上がれば本殿はなんと前方後円墳上。古墳の実感に乏しいが、石段を下ると柿本寺跡に石棺の蓋の如く巨大な石板。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國添上郡・穴吹社。

拝殿奥、朱色の板塀に囲まれ鎮座する四社を納めた横長本殿。由緒によると右から伊栗社、穴栗社、青榊社、辛榊社。目的は延喜式上の穴吹社だが、時代によって「穴栗」だったり「穴咋」と変化が見られる。新緑の五月、社叢は境内を覆うに飽き足らず隣接する工場へ侵食する勢い。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國添上郡・和爾坐赤坂比古神社。

境内北側の建物入口に「和爾町公民館」とある。「和爾坐」とは和爾に存在するいう意味。ここは和爾町、和爾氏の本拠地である。手を合わせ拝殿の壁に目をやると主祭神として記された阿田賀田須命と市杵島比賣命。赤坂比古じゃないの? と思うのは僕だけでないはず。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國葛下郡・伊射奈岐社。

葛下川沿いの住宅地から自転車を押して激坂を上がると畑に片岡城の石垣。すぐ近く、左右に並ぶ常夜灯が起点の参道にはイノシシ出没を知らせる看板。ひと気のない境内は夜になると獣たちの天国かも。城上郡の同名社に古墳があった。ここも鎮座地近くに古墳群や銅鐸出土地。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國葛下郡・志都美神社。

「虎列拉病流行氏子祈願無一患者庶人歓呼奉納」。コレラが流行した明治十年ころ、疫病が村に侵入せぬよう祈願。するとひとりの患者も出さなかったそうな。それを祝い本殿の真裏に埋め込まれたのが冒頭の碑。コロナに苦しむこの時期、当社の「鎮静祈念」の幟に感じる説得力。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國葛下郡・火幡神社。

鳥居をくぐると数台並んだ軽トラ。チェーンソーがうなりをあげると枯れ枝が地面に落ちた。鬱蒼とした社叢だけに枯木や倒木の危険性も多いようだ。訪ねたのはそんな木々の伐採日。普段静かであろう境内もこの日ばかりは騒々しい。邪魔にならないよう、手を合わせて早めの退散。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國葛下郡・深溝神社。

「由緒、所在、一切不詳」「式内社調査報告」では深溝神社についてそう記しているものの、かすかでも伝承の残る論社として先述の鹿島神社と貴舟神社を掲載。平地の前者とは対照的に後者は丘の上。宅地造成が進むが最後の砦的に豊かな森。境内に咲いた満開のツツジがまぶしい。

【FATBIKE古社巡礼!】大和國葛下郡・深溝神社。

白塀に囲われた鹿島神社。森の大きさを確かめるため外周を歩くと伊勢街道の道標とされたエノキに出合う。葉と枝はないが抜群の存在感だ。拝殿に参ると近所のひとも手を合わせる駅近神社。深溝神社に言及した掲示もあるが1172年創建だと延喜式撰上927年と計算が合わないけど。
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ブログについて
FATBIKEというタイヤの太い自転車に乗って延喜式内社を訪ねる旅に出ています。屋根神さまから式内社へ。自転車に乗って神社を訪ね、写真を撮りブログを書く、そんな楽しみに浸る毎日です!
管理人紹介
1973年7月生まれ。以前は名古屋や愛知県の屋根神さまを探しては写真に残していたが、2015年に岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」に触発されて敦賀市の式内白城神社を訪れたことから式内社に関心を持つ。現在は介護の現場で働く傍ら、各地の式内社をFATBIKEに乗って訪ねる日々を送っている。
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お知らせ
2016年8月現在、屋根神さまの残存確認は行っておらず、「市内屋根神所在地一覧」(2006年作成)に掲載されている屋根神さまのうちすでに消滅したお社もあると思われます。今のところ内容を更新する予定はありませんので、屋根神さまを訪ねる際は消滅したお社があることをご承知おきいただいた上で、「参考資料」としてご活用いただければと思います。
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