先日、市場での仕事で野菜をたくさんもらった。
そのなかにサニーレタスがあった。
レタス類って我が家ではなかなか買って食べないので、調理方法に迷っていたとき、妻が沖縄ハムのタコライスの元を見つけた。
チリソースと味付けミンチがついているので、サニーレタス、トマト、ピザ用チーズを用意するだけで簡単にできてしまう。

作り方は簡単。
味付けミンチをお湯で温め、皿に盛りつけたご飯の上にまぶす。
その上に千切りにしたサニーレタスを盛り、細かく切ったトマトを並べチーズを振り、チリソースを全体にかければ出来上がり。
スプーンで混ぜて食べる。
チリソースの味が口中に広がり、レトルト食品とは思えないうまさ。

僕はこれまで二回沖縄を旅している。
もうかれこれ二十年近く前のことだ。
一回目は糸満から辺戸岬まで沖縄本島を歩いて縦断した。
二回目は何を思ったのか沖縄の新聞社の試験を受け、その足で石垣島とさらに台湾まで渡り、鹿児島、宮崎、大阪と船を乗り継いで帰ってきた。

二回目の旅では台湾になかなか渡ることができず、船待ちのために石垣島の公園で数日野宿していた。
そこで同じように野宿していた若者と親しくなった。
その若者の好物がタコライスで、そのとき初めてタコライスという存在を知ったのだった。
そんなことだから沖縄旅行中にタコライスを食べたことはなかった。
本土に帰ってきて、沖縄料理店で食べたのがタコライス初体験である。

アルバイトをして過ごしていた当時はいまよりも時間があったので、沖縄へは船で行った。
名古屋港からも沖縄便が出ていた。
名古屋港から那覇まで三日間。
九州を過ぎた辺りからは波が高くとても揺れるので船室でじっと本を読んでいた。
沖縄に行くからと持参した灰谷健次郎の「太陽の子」を船室内に閉じこもって読んだ記憶がある。

タコライスを食べて若かりしころの沖縄の旅を思い出した。